今日のひとこと。18.9.2023

若い頃に学んでおきたかったことを教えてください。

50代も半ばになり、若い頃に学んでおけば良かったと思うことは数知れずございますね。

その中で特に挙げるとするならば、大学時代に専攻していた社会学をもっと極めれば良かったと、それは強く後悔しております。

その思いもあって、ここ数年は社会学に関連する学問で、ソーシャル・キャピタルに注目して学び直しをしております。

ソーシャル・キャピタルを簡単に説明すると、日本語では「社会関係資本」と言われているのですけれど、人が社会生活を営む上で不可欠な人と人との関係を資本とする考え方です。例えば人間関係(relationship)、信頼(trust)、規範(norm)、相互関係(reciprocity)、ネットワーク(network)などがその要素と考えられています。構成要素や概念、理論は多種多様にあって、これがなかなか難しい。
ということで、経済的な資本も大切なのですけれど、社会はお金だけで動いているのではなく、社会関係もまた同等に重要であり、不可欠なものであると考えるのです。
ちなみに、日本では「社会資本」が道路やガス、水道などの生活インフラや公共施設を指す言葉となってしまっているので、ソーシャル・キャピタル=社会資本とならないのが現実ですね。私はソーシャル・キャピタルこそが「社会資本」と訳されるべきと考えております。

私はこのソーシャル・キャピタルが、将来起こり得るであろう後期資本主義の時代には非常に重要な考え方になると考えております。ソーシャル・キャピタルに関心を持つ人々の英知を結集させて、新たな時代が切り拓かれることに期待を持ちつつも、経済帝国主義かつ拝金主義に満ちた現代社会でそのようなトレンドが生まれるのはまだまだ先のことになるものとも思っております。

・・・と、ソーシャル・キャピタルに思いを寄せながら、これまでの人生を顧みれば、経済的に決して裕福ではなく、あまり人に愛されてこなかったようにも思って・・・。
やはり、上手なお金の使い方や人の愛し方と接し方について若い頃にもっと学んでおくべきだったなぁともつくづく思う次第。

いや、今からでも遅くないかも。
年齢と経験を重ねたことによって、若い頃とは異なる視点からの新たな学習ができることでしょう。

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