キャンピングカーで東北海道を旅する皆様へ。

2020年からのコロナウイルスの感染拡大、コロナ禍は世界中の人々の生活様式を大きく変えてきました。

私たち東北海道の住民の暮らしも、地域差はあるものの元々人口密度が低い地域でありながらそれでもなるべく人が集まる場所に行くことには消極的になり、大規模な祭りやイベントなどの開催も見送られてきました。また同時に東北海道を旅する方々の旅行スタイルも大きく変わってきたのではないでしょうか。都道府県を跨いだ移動はできる限りしないようにされていたことでしょうし、どうしても大きな移動をしなければならない場合にはいわゆる“密を避ける”ことが必要となり、かくして宿泊する場合にもそれぞれに配慮が求められていることと思います。

そのような状況下で、とりわけこの2021年の、お盆期間を中心とした夏の行楽シーズンにはキャンピングカーを利用して旅を楽しむ方々が多くなってきたように見受けられました。我が家の近くには道の駅があるのですが、そこの駐車場には多数のキャンピングカーが来訪されていたようでした。それはそれで結構なことなのですが、私が見る限りでは昼間よりも夜間の方が駐車場の利用台数が多く、その中でも夜間にはキャンピングカーの駐車台数が多かったように思われました。

基本的に道の駅では長時間の運転での疲労を癒すための休憩を目的とした駐車をされていると思います。夜間であれば仮眠ですね。安全運転のためには適度なタイミングでの休憩、仮眠が大切です。皆様、マナーを守ってそれぞれに休憩、仮眠をとっていらっしゃることでしょう。

しかしながら、夜間に駐車されているキャンピングカーから出てくる方々を見ておりますと、夜には外で歯磨きをされている方、パジャマ姿とサンダル履きで24時間トイレに向かう方もおり、どう見てもこれから寝る気満々な様子でいらっしゃいました。

基本的に道の駅の駐車場での宿泊は認められていないのではないでしょうか。少なくとも宿泊はご遠慮いただいているはずであって、宿泊目的であればオートキャンプ場、RVパークといったキャンピングカーでの宿泊が可能な施設があり、そこでの宿泊が推奨されているはずです。道の駅の駐車場は無料で利用できるからなのか、仮眠をとるような空気を醸しながら仮眠のレベルを超えた宿泊をしている方も少なからずいらっしゃるのではないかと危惧しています。

道の駅の駐車場にキャンピングカーを駐車して何かしらの地域の特産品、お土産などを購入するのだからという理由で「私はここでお金を使う“お客様”ですよ。だからちょっとくらい宿泊しても大切にしてくれますよね。」ということはないでしょうね。それならばオートキャンプ場などの宿泊施設はお客様の利便性を考えて相応の設備を整えた上で料金をいただいてご宿泊いただいているのですから、どうぞそちらに宿泊していただき、そこでお金を使っていただくようにお願いしたいものです。

今回は夜間の道の駅に駐車するキャンピングカーを見たことから旅行者が施設を利用する際のルールとマナーについて書きましたが、キャンピングカーを悪く言っているのではないことをご理解いただければ幸いです。

東北海道に限らず全国で旅を楽しむ皆様にはそれぞれの施設のルールとマナーを守って、楽しい旅を続けていただくことを望みます。

2021.08.16

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